グローバル企業にとって必要なecoinvent Databaseとは?

サプライチェーンにおけるCO2排出量等は主に「排出量 =活動量 × 排出原単位」により算定する方法が多いと考えられます。
排出原単位とは、活動量あたりのCO2排出量のことであり、電気1kWh使用あたりのCO2排出量や貨物の輸送量1トンキロあたりのCO2排出量、廃棄物の焼却1tあたりのCO2排出量が該当します。排出原単位データベースは、これらの排出原単位を一覧にまとめたものであり、サプライチェーンのCO2排出量の正確な算定に必要不可欠なデータベースです。 代表的な国内排出原単位データベースとして、産業技術総合研究所・サステナブル経営推進機構の「IDEA」や、国立環境研究所のグローバルサプライチェーンを考慮した環境負荷原単位 「GLIO」、また欧米を中心に広く使われている海外排出原単位データベース「ecoinvent Database」が挙げられます。
参考:環境省グリーン・バリューチェーンプラットフォーム

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目次[非表示]

  1. 1.ecoinvent Databaseとは?
  2. 2.グローバル企業に必要な「ecoinvent Database」
  3. 3.「ecoinvent Database」対応のCO2排出量可視化プラットフォーム

ecoinvent Databaseとは?

ecoinvent Database(エコインベント データベース)は、持続可能性アセスメントの様々な種類をサポートするライフサイクルインベントリ(Life Cycle Inventory, LCI)データベースであり、環境負荷評価に利用されます。

ecoinvent Databaseは、2000年にスイスのEidgenössische Materialprüfungs- und Forschungsanstalt(EMPA)によって設立され、スイス・ドイツ・オーストリア・フランスなどの欧州諸国を中心に世界中の企業や研究機関から利用されています。ecoinvent Databaseには、化学工業、農業、エネルギー、建設、交通、廃棄物処理など様々な産業分野に関する18,000以上のアクティビティ(データセットとも呼ばれます)が収録されており、それぞれのデータセットは、ある人間の活動やプロセスをモデル化したものです。たとえば、製紙工場や石油精製工場、トラック輸送、食品製造工場などのプロセスが含まれています。
出所:ecoinventウェブサイト


グローバル企業に必要な「ecoinvent Database」

グローバル企業は、製品やサービスの生産・流通・消費において、複数の国々や地域で活動を行っており、それぞれの国や地域での生産・消費プロセスにおけるCO2排出量を算定する必要があります。しかし、グローバルサプライチェーンの複雑性により、海外におけるCO2排出量を正確に算出することが困難であることです。

〈海外拠点を有する企業の排出量算定上の主な課題〉

  • 使用可能な排出原単位が限られており、各国の係数(原単位)が揃わない。
  • 使用可能な排出原単位の汎用性が限られており、網羅的な算定ができない。

ecoinvent Databaseは、多様な国と部門を網羅しており、汎用性が高いデータベースです。また、科学的に正確で透明性が高い国際的なインベントリデータを提供する事を目的として開発が行われ、複数の専門家のレビューを受ける等信頼性が高く、脱炭素化に先進的な欧米を中心に広く使われています。

ecoinvent Databaseに収録されている多岐にわたるプロセスのデータを活用して、製品やサービスのライフサイクル全体におけるCO2排出量を算定することができます。

グローバル企業にとって、ecoinvent Databaseを利用することで以下のようなメリットがあります。

  1. 国際的なデータベースであるため、多様な国や地域のデータが網羅されているため、グローバルサプライチェーンの複雑性にも対応できます。
  2. 科学的に正確で透明性が高いデータが提供されているため、信頼性が高く、法的な要件を満たすことができます。
  3. CO2排出量の算定を網羅的に行うことができ、企業の脱炭素化に向けた具体的な取り組みを行うことができます。
  4. ecoinvent Databaseは、国際標準化機構(ISO)によって認定された国際規格であるISO 14044に準拠しているため、多くの企業が採用している環境アセスメントの手法との互換性が高くなっています。

これらのメリットにより、グローバル企業は、ecoinvent Databaseを活用することで、グローバルサプライチェーンにおけるCO2排出量を正確に算定し、脱炭素化に向けた取り組みを進めることができます。

「ecoinvent Database」対応のCO2排出量可視化プラットフォーム

booost technologies株式会社が運営開発するCO2排出量可視化プラットフォーム『booost GX』は、2023年2月より、海外拠点を持つ企業向けプランの提供を開始しました。

網羅性・汎用性・信頼性の高い海外排出原単位データベース「ecoinvent Database(エコインベント データベース)」への対応や、7つのリージョン、235の国や地域ごとの排出量管理と25言語のユーザーインタフェース対応が可能となり、海外拠点を含むサプライチェーンの、粒度の細かいCO2等排出量の可視化・管理・オフセット・報告レポートの一元管理を実現し、各国に取引先を持つグローバル企業の脱炭素化を加速させます。

詳しい内容やデモについては、下記からお気軽に問い合わせください。

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