第三者保証対応チェックリスト|SSBJ・CSRDに向けた実務確認項目を一覧化
目次
本記事は、「サステナビリティ第三者保証ガイド」の【実践編】です。
第三者保証の基本的な考え方や制度動向については、【基礎編】サステナビリティ第三者保証とは?SSBJ・CSRD対応の全体像と実務ロードマップをご覧ください。
本記事では、第三者保証対応に向けた実務チェックポイントを整理します。
第三者保証への対応では、単にGHG排出量を算定するだけでは不十分です。実務では、排出源に漏れがないか、排出係数の根拠を説明できるか、誰が確認・承認したか記録されているかなど、多くの論点が確認されます。
特に近年は、SSBJやGX-ETSなどを背景に、GHG排出量データに対する信頼性要求が高まっており、「とりあえず集計する」だけでは対応が難しくなっています。一方で、実際に第三者保証を受審してみると、課題となるのは制度理解そのものではなく、社内規程、承認フロー、証憑管理、継続運用といった実務運用の部分です。
本記事では、GHG排出量に対する第三者保証対応を「準備」「受審」「改善・継続」の3フェーズで整理したうえで、企業が実務上確認すべきポイントをチェックリスト形式で解説します。実際によくある指摘事項や、受審時につまずきやすいポイントも含めて整理しています。
本記事の概要
- GHG排出量に対する第三者保証対応を「準備」「受審」「改善・継続」の3フェーズで整理
- Scope1・2の排出源整理や排出係数管理など、受審前に確認すべき実務論点を解説
- 社内規程、承認フロー、証憑管理など、継続運用に必要なポイントをチェックリスト形式で整理
- 第三者保証受審時によくある指摘事項と、その発生要因を実務視点で解説
- SSBJ・GX-ETSを見据えたGHG排出量保証対応の実務準備に活用可能
1.第三者保証対応では「継続運用」が求められる
第三者保証対応というと、「保証を取得するための準備」に意識が向きがちです。しかし実際には、保証機関への資料提出や質疑対応、差戻しへの修正対応など、受審段階で多くの実務対応が発生します。
また、第三者保証は一度受審すれば終わるものではありません。制度変更や排出係数の更新、組織変更などに対応しながら、翌年度以降も同じルール・プロセスで運用を継続していく必要があります。
そのため、GHG排出量に対する第三者保証対応では、「算定して提出すること」だけではなく、継続的に同じルール・プロセスで継続運用できる体制を構築できているかが重要になります。
GHG排出量に対する第三者保証対応の全体像を整理すると、以下のようになります。

図.第三者保証対応の全体フロー




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