開示を企業価値向上の投資へ ~SSBJ対応がもたらす経営変革の可能性~

目次
はじめに
企業の非財務情報開示は、これまで「制度対応」や「CSR的活動」として捉えられがちでした。しかしSSBJ(サステナビリティ基準委員会)による有価証券報告書における新たな開示基準が適用される中、企業には開示を「信頼と競争力を獲得するための投資」として捉え直すことが求められています。
今回は、SSBJ基準の基となるTCFDやIFRS S1/S2といった基準がなぜ生まれたのかという国際的背景から、日本企業がSSBJ基準をどのように経営と統合し、企業価値向上につなげていくべきかを実践的に解説します。